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月は無慈悲な夜の女王/ロバート・A・ハインライン

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1967年発表、ヒューゴー賞受賞のSF史に燦然と輝くハインラインの名作を読了。


平たいあらすじを言えば、地球からの流刑地として圧政を敷かれていた月が地球に対して反乱をおこすお話です。革命の中心となるのはコンピューター技師のマニーと、月行政府の思考計算機マイク。そこに月香港の女性独立運動家ワイオミング・ノットやベルナルド老教授などが加わり、圧倒的に戦力に差がある地球に対して徐々に革命の火をおこしていきます。

物語は大きく3章に分かれており、1章が革命前、2章が革命進行+地球との外交、3章が地球と月との武力衝突となっています。


見どころとしては月世界の独特な世界観の描写や、ベルナルド教授の演説の格好良さ、マイクの可愛さ、そしてなによりミサイル一つ持たない圧倒的被支配者の月世界が地球を相手に奮闘するその姿でしょうか。600ページ以上にも及ぶ重厚な装丁にたがわず、中身も相当に濃く、難解です。地球とは全く異なる月世界の風習は非常に面白いですが、用語の理解などが難しかったりもします。


反面スチューを仲間に加えるシーンや教授が地球相手に大演説を繰り広げるシーン、そして3章のクライマックスなどはページをめくる手が止まらなくなること請け合いです。アメリカ独立革命を基にしたということもあり、詳しい方は随所のエスプリにこっそりほくそ笑もう。


後のSF作品群に多大な影響を与え(なんせ人類が地球に到達するより前にこれだけのものを完成させてるという事実)「革命型SF」というジャンルがあるんだかないんだかわからんがとにかくそんな感じなものを作り上げたこの作品。中盤難解なところは確かにありますが、読み応えのある一作です。

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只今の一曲:To Bid you Farewell/Opeth
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zita

Author:zita
東京在住。音楽、読書、映画、ドラム、お絵かき、廃墟が好き。趣味は広く広くを目指して。好きなものは深く深くを目指して。