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空気人形(映)

台風で大学が休校になったのと、午後の台風一過が只管に気持ちよかったので見てまいりました。

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ストーリー:レトロなアパートで秀雄(板尾創路)と暮らす空気人形(ペ・ドゥナ)に、ある日思いがけずに心が宿ってしまう。人形は持ち主が仕事に出かけるといそいそと身支度を整え、一人で街歩きを楽しむようになる。やがて彼女はレンタルビデオ店で働く純一(ARATA)にひそかな恋心を抱き、自分も彼と同じ店でアルバイトをすることに決めるが……。

トレーラー:http://www.youtube.com/watch?v=R665fkappIg
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結論からいいますと、泣きました。ものすごく久しぶりに映画でここまで殺られた。多分『風が吹くとき』以来にここまで心にきた作品を見れた。これはひどい。ひどすぎる。この演出は無理だ。並び立つ者のいない演出力、世界観に最高の音楽、そして最高の俳優たちの演技。これはもう完璧ではないか。こういう作品をもっと見たい。



冒頭からレビューになってませんが、余りにも伝えたい事が多いと何も言えなくなるという例のあれです。とりあえず世界観としては

・日常にファンタジーが自然に紛れ込んでくる点。
・人間の綺麗な部分、醜い部分、優しい部分、恐ろしい部分、すべて隠す事無くぶちまける点。
・登場人物が多く、それらが一つの街で別個に行動し、絶妙に絡み合い影響をもたらしていく点。
・その登場人物の誰もが「元来」もしくは「あえて」何かに対して欠けている点。



これらの点で物凄く浅野いにおの世界にものすごく似てる気がしました。『素晴らしい世界』と『虹が原ホログラフ』に特に似ている。そのくらい優しいところは優しく、怖いところは怖い。…ラスト近くのARATAとぺ・ドゥナのベッドシーンは痛すぎて見れません。グロいとかエロいとかそんな生易しいものでは決してない。とにかく痛い。
その後のレストランでの演出から、ラストシーンへ。ここまでで幾つの破壊と再生があったのだろう。そんな事を考えながら、鳥肌も抑えられないままに美しい一枚絵に浸ってました。掛け値なしに天才だと思う。素晴らしい作品だと思う。




主演のぺ・ドゥナは滅茶苦茶に可愛い上に演技が巧すぎます。「心を持つはずのない身体」と「持ってしまった内面」の不自然さをここまで巧く見せてくれる演技に感嘆した。空気が抜けてくシーンとか、これどうなってんだ本当。板尾創路は言わずもがなだし、当初あれかなーと思ってたオダギリジョーも素晴らしかったです。出番は少ないけど物語でも屈指のキーパーソンでした。この人は無闇矢鱈に叫んだりしないでこういう役の方がいいと思う。叫ぶのはキムタクやら長瀬やらにでもやらせときゃいいんだよ。





「君が見た世界は哀しいものだけだった?美しい、キレイなものも……少しはあったかな」

彩るのはWorld's end Girlfriendの"Hurtbreak Wonderland"の楽曲。『百年の窒息』に『水の線路』などが流れてました。あのレストランシーンで『誕生日抵抗日』が流れてたら多分立てなくなってただろうから、それでよかったと思う。
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只今の一曲:The Birthday Resistance(誕生日抵抗日)/World's end Girlfriend
http://www.youtube.com/watch?v=JdWMH1XGX30&feature=related

この映画のサントラ、"空気人形O.S.T"についてはまたいつか。
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zita

Author:zita
東京在住。音楽、読書、映画、ドラム、お絵かき、廃墟が好き。趣味は広く広くを目指して。好きなものは深く深くを目指して。