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グロテスク/ネタバレ有(映)

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あらすじ:会社の同僚である和男(川連廣明)とアキ(長澤つぐみ)は、初めてのデートで喫茶店を出たところを何者かに拉致される。気が付くと二人はどこかの薄暗い部屋の中で口には猿ぐつわをされ、体は台に縛りつけられていた。そして彼らの目の前には、見知らぬ巨漢の男(大迫茂生)が立っており、次々と多種多様な拷問具らしきものが運び込まれ……。(シネマトゥデイ)

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注:ネタバレ全開で感想を書きます。また、文章に残虐な表現がまじる可能性があるので苦手な方はご注意ください


















煽り文句が、

とてつもなく残虐映画です。
嘔吐覚悟でご覧ください。
モラルはお捨てください。
カップルではご覧にならないでください。
この映画に救いを求めてはいけません。


かなんかで、確かイギリスかどこかでは上映禁止になったという映画でして、えていてこのようなものは基本的に大げさすぎの一言で片付くのであれなのですが、それでも楽しみにしていた映画「グロテスク」をやっとこさ鑑賞。




感想ですが、これが非常に良い映画でした。
モラルはお捨てください。
カップルではご覧にならないでください。
この映画に救いを求めてはいけません。


とありますが、連発される放送禁止用語や差別表現などを抜かせばとてもモラルにあふれた映画だと思うし、むしろこれは「私たちこそが真実の愛(笑)」だの「君のためなら死ねる(笑)」だの本気で思ってるカップルにこそ見てほしい映画だし、そして極めつけはこんなにも救いにあふれている映画はなかなかないと思います。難病に苦しむ恋人ってのに(笑)マークがつくように仕向けてしまったくそDQNすいーつ映画なんかより数段愛と救いにあふれてます。表現がとがってるだけで。




あらすじの通り、付き合い始めて間もない(まだ時間的には愛も深まっていない)カップルを、基地外のサイコパスな医者が拉致して拷問しまくるというだけの映画なんですが、その手法が今までありそうでなかった斬新さ、直接さで素晴らしいのです。

冒頭から医者は彼に問います、「彼女のために死ねるかい?」と。彼はうなずきます。

それから徹底的に彼をいたぶりまくります。極めつけは睾丸を叩き潰し、性器を切り落とすのですが、その前にもきちんと「怖いよね。やめていいんだよ。そしたら代わりに彼女を責める。」と彼に意志の確認をするわけです。なんとも陰湿かつサディスティックな感じですが、確かアルバート・フィッシュだったか誰だったかが同じようなことしてますねこれ。

そして彼は拷問に耐え抜きます。医者はその彼の態度に「感動した!!」と叫び、今までとは一転して「絶対死なせないぞ」と彼ら二人を治療し、献身的につくすようになります。ここで場面は、今までの湿っぽい汚らしい拷問部屋から、真っ白で清潔感あふれる病室へとうつります。医者は本当にカップルに対し献身的につくし、元気になったらきちんと解放する、と約束します。そんな医者の態度もあり、もうお互い障害者だけど二人で力を合わせて生きていこう、とカップルは強く誓いあいます(ちなみにここでかたわだの何だのと放送禁止用語が連発されます)


で、結局のところ解放なんぞするわけなく、場面は拷問部屋へと逆戻りします。「もっと俺を感動させてくれ」との医者の最後の拷問は、彼の腹を掻っ捌いて腸を縛り付け、その状況で彼に彼女のもとへと歩いてハサミで彼女を縛り付けている布を切って解放してみろ、とのものです。ちなみに彼、この時すでに指一本もありません笑


で、腹からの出血量に自分が助からないことを確信した彼ですが、彼女を救う一心でこのゲーム、じゃない拷問をやり抜こうと砕身します。彼女の足の布を切り、手の布に鋏を突き立てるのですが、実は手の布の中には針金が入っていて切れません。志半ばに彼は倒れます。



残された彼女は怒りに震え、助かることもあきらめて医者を挑発します。医者はワキガなんですが、それを責めまくります。痛いところを突かれた医者は彼女のくびを切り落とすのですが、飛んでいった首が医者の首にかぶりつき、ぎゃっと叫び声をあげた医者の脚をまだ生きていた彼が最後の命を振り絞ってハサミで切りつけます。医者は倒れ、生首となった彼女と彼は目があい、二人同時に絶命します。


…とここで終わるかと思いきや、更に場面転換が行われます。松葉杖をついた医者が二つ並ぶ墓に花を供え、祈りを捧げます。そしてその墓の後ろには無数の墓。今までどれだけの命をこの医者が奪ってきたのか、てのともう十分すぎるほど描写されてますがこの医者のサイコパス特有の自己中心的な性格がさらにわかるシーンです。といいますかここで北海道のコンクリ事件を思い出したのは自分だけでしょうか(一方的に命を奪っておいて、呪われたくないからという理由で死体に花をささげた)
そして別の女性を狙う医者の姿が描写されて終わり。





思わず詳細にストーリーを書きこんでしまいましたが、本当に凝ってて飽きさせない映画でした。そもそもこの手のB級グロテスク映画にしては珍しいほどに展開に緩急が付いててとてもいいです。そして付き合って一日とたってない彼女を文字通り「命を捨ててでも」守りとおそうとする彼の姿、徹底して気持ち悪く気色悪く気分の悪い医者の姿は、見てる側に素晴らしいカタルシスをもたらしてくれます。あとは「感動した!」が完全に小泉元首相だったり、腸を縛り付けられたままに彼女のもとへともがく彼に医者が「がんばれ!お前ならできる!」と修造化したりとか、くだらん小ネタもいちいち多くて笑えます。しかし修造はこうやってみると本当にうざい笑


唯一の難点としては、拷問の時の音の描写をもっと凝ればいいのにとは思いました。睾丸をつぶすシーンとかもっとぐちゃっ、ていいますか痛さを想起させる音がほしかった。


SAWのジグソウは、「命を大切にしない」人たちを拷問して命のありがたみを覚えこませる
グロテスクの医者は、「命の力強さ、愛の強さ」を拷問を通して自分が味わう


単なるB級映画として埋もれさせておくにはもったいない映画だと思います。クリスマスも近いことだし、是非恋人と一緒に鑑賞してほしい逸品です。
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只今の一曲:My Gift to you/Korn
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この記事へのコメント

こんにちは、morganeと申します。
初めてコメントをさせていただきます。

私もホラー映画は大好きで、zita様のホラー映画のレビュー読ませていただきました。
個人的には「ゾンゲリア」を紹介してくださっているのがとても嬉しかったです。あの看護婦さんには今でもシビれます。
「悪魔のいけにえ」のプレミアムDVDの発売に関しては・・・もう本当に「死ねばいいのに」と呟くしかありませんでしたね。
それでも私はまた買ってしまいましたが・・・ファンとしての悲しい性・・・

それでこの「グロテスク」。
うーむ、観たいですね。
私は、スプラッター描写を好むくせに、ことあるごとに登場人物たちに感情移入してしまう、センチでいい具合に腐った柔らかい脳味噌を持っていますので、下手すると泣いてしまうかも・・・さすがにそれはないか(^_^;)

基本的にハッピーエンドが好きな私はダリオ・アルジェントのファンだったりします。

初めてのコメントで、だらだらと失礼いたしました。
それでは。
最初のコメントがスパム判定されたため、コメントを何度も送ってしまっている状態になっています。
申し訳ありません。
このコメントも含め、削除してくださって構いませんので。
失礼いたしました。
>>morganeさん
はじめまして&コメントありがとうございます。確かにスパムになっちゃってました…せっかくコメントいただいたのにご迷惑かけて申し訳ありません…。

こんな拙いレビューで申し訳ないのですが「ゾンゲリア」も「悪魔のいけにえ」も死ぬほど好きな映画です!!特に「悪魔のいけにえ」は本当人生観に影響受けるほどでしたね…プレミアム版はこんちくしょう、ということで買ってないのですがやはり欲しい逸品です。ああファンとしての悲しい性。

「グロテスク」は自分も完全にただのB級はったり映画だと思ってたら予想以上の出来でびっくりした一品で、特に登場人物に感情移入などしながら見る方には本当おすすめです!!表現こそスプラッターですが、その本質は人間ドラマ…はさすがにいいすぎでしょうかw

ダリオ・アルジェントも最近本当はまっています!!この前見た「デモンズ」も非常に愛くるしくてキモ可愛くて大好きでした。

こんな拙いレビューでよろしければまたぜひお越しください。コメントありがとうございました。
わざわざコメントをサルベージしていただいて、ありがとうございます。

いえいえ、私の無知が引き起こしたことですので・・・お手間をかけさせて、本当に申し訳ありませんでした!

しかも今見返すと、二つ目のコメントに至っては、不貞腐れているような失礼な文面になってしまっていますし・・・というか二つ目は非公開設定で送信すべきでしたし・・・いやもう色々とお恥ずかしい!
重ねて、本当に申し訳ありませんでした!

こんなアホなヤツですが、またお邪魔させてください。
それでは。
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zita

Author:zita
東京在住。音楽、読書、映画、ドラム、お絵かき、廃墟が好き。趣味は広く広くを目指して。好きなものは深く深くを目指して。

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