≪ 2017 09   1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 - - - -  2017 11 ≫
*admin*entry*file*plugin| 文字サイズ  

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


ファンタスティック・プラネット/ルネ・ラルー(アニ)

021106_1.jpg
021106_3.jpg
021106_4.jpg

1957年に発表されたステファン・ウルのSF小説を映画化し、1973年のカンヌ映画祭では、アニメ作品として初の審査員特別賞を受賞した。資本はフランスだが、チェコ・アニメの名匠イジー・トルンカのスタジオで製作されたカルト・アニメだ。
青い皮膚に赤い目という巨大なドラーグ人が支配する惑星で、人間たちは彼らのペットになるか、害虫のように殺されるしかなかった。しかし、ついに人間たちはドラーグ人に対して反乱を起こす。

切り絵を動かすようなシンプルなアニメの手法が、物語の不気味さを倍増。ぎこちない動きは、子ども時代に初めて恐ろしい絵本や童話を目にしたときのトラウマ的感覚を呼び戻すかもしれない。SFなのに原始生活を送る人間たちという設定や、耳が翼になって飛ぶ虫をはじめとした、強烈なビジュアルの惑星の動植物も心をざわめかせる。ただ「すごいもの」を期待すると、肩すかしを喰らうのも事実。音楽との恐ろしい融合を果たした、マネキンのダンス・シーンだけでも本作を観る価値はあるかも。(斉藤博昭)

(以上。Amazonの商品説明より抜粋)

------------------------------------------------
ルネ・ラルー制作、脚本による、フランス・チェコの合作アニメ。1973年公開。

本当この『ファンタスティック・プラネット』という作品に最初であった時の衝撃は忘れられません。
今でこそ、人物の描き方が諸星大二郎に似てる、とか、クリーチャーの造形は楳図かずおの漂流教室や14歳みたいだ(とくに物語後半に登場する巨大生物は)、とか、色々と他の濃ゆい作品とリンクできる描写が散見できるのですが、初めに見たときは、これほどまでにぶっ飛んだ描写はこの作品にしか出しえない、唯一にして至高なり、と本気で考えていました。それほどまでにものすごいファースト・インプレッションをうけた作品です。


ストーリーはまあ正直言うと「ありがち」ではあるのですが(とはいえこの原作が書かれた年を考えると「ありがち」と揶揄されるべき対象は別作品な事は間違いないけど)何よりものすごいの軒並みぶっ飛んでシュールなデザインの世界、クリーチャーの圧倒的な存在感、そして細かな設定の描写力でしょうか。


人間のように言葉を話し、二足で歩行する巨人たちドラーグ人はしかし、根本的な個所が人間とは致命的に異なっています。それらの描写、とりわけ彼らが白目をむき出しに「瞑想」するシーンなどは本当に心に焼きつきます。あとはとにかく「切り絵」によって描写された人間の逃げ惑う動きやクリーチャーの独創性あふれる動きなどが見事ですね。とてもぎこちなく頼りなく…現代においては、美麗さのみに拘泥して実質が何も考えられてないフルCGアニメも多くありますが、そんなものより断然訴求力において勝っています。クリスタル季の描写に惚れる。


また、ラストの語りの一節はなかなかにカタルシスを感じられます。ちなみにwikipediaでは比較的上のほうに速効ネタバレが明記されちゃってるため、観賞前に読むのはあまりおすすめできません。


4年間をかけて制作されたSF大作アニメーション。その世界は現代においても十分に通用するどころか軟弱なアニメ作品を軒並みなぎ倒すほどの破壊力を持っています。恐るべきルネ・ラルー。カルトアニメ好きのみならず、SF好きにも広くお勧めしたい作品。
-------------------------------------------------
只今の一曲:La Princesse Perdue/Camel
スポンサーサイト


この記事へのコメント

この記事へコメントする















zita

Author:zita
東京在住。音楽、読書、映画、ドラム、お絵かき、廃墟が好き。趣味は広く広くを目指して。好きなものは深く深くを目指して。

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。